インドネシア
パーム油産業の廃棄物を段ボール紙の原料にする
インドネシア
パーム油産業の廃棄物を段ボール紙の原料にする
現地の課題
私たちの生活に不可欠なパーム油。お料理、お菓子、石鹸など様々な生活用品に含まれています。このパーム油の生産量世界一位を誇るインドネシアにとってパーム油産業は国を支える重要な産業です。
しかし、パーム油の生産工程で排出される空果房(Empty Fruit Bunch:以下、EFB)の処理が問題になっています。その数、年間33百万トン(2015年時点)。多くがパーム油工場内か近郊で投棄・堆積された結果、腐敗による悪臭、害虫、温室効果ガスであるメタンガスの発生源となっています。
課題解決の提案
一方、インドネシアの製紙業界では、製紙の原料となる古紙を輸入に依存している状況です。高騰する輸入古紙で板紙を作るには負担が大きい。
そこで、静岡県下の株式会社大善が開発した非木材原料から紙パルプを製造できる「非木材処理プラント」をインドネシアに普及し、EFBから紙パルプを製造して輸入古紙の代替品にすることを検証しました。
活動内容
この事業では、工業省の傘下にある紙・パルプ技術研究所(Center for Pulp and Paper:以下、CPP)に非木材プラントを導入し、EFBから紙パルプの製造工程などを検証しました。その他、パーム油製造会社や製紙会社からのヒアリング、市場調査やコスト調査を行い、5か年のP/L,B/Sの推移予測、ROIなどの分析を重ね、ビジネス展開計画を策定しました
SDGsへの貢献
当社のコンサルティング概要
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調査コーディネーション全般
市場調査全般
各種報告書の作成